AIチャットサイト10選!仕事効率化から暇つぶしまで可能なおすすめを紹介

「AIチャットサイトを使ってみたい」
「仕事の効率化や暇つぶしに使えるアプリは何があるだろう?」
「AIチャットは何に活用できるの?」
昨今、AIチャットは業務効率化から暇つぶしまで幅広い用途で活用されています。
AIチャットといえばOpenAIの「ChatGPT」が有名ですが、実はさまざまなサイトやアプリが登場しているのをご存じでしょうか。
そこで本記事では、AIチャットサイト・アプリのおすすめを10個紹介します。どれも基本無料で利用できますので、気になったものから早速試してみてください。
AIチャットとは
AIチャットとは、人工知能を活用してユーザーと自然な会話を楽しめるサービスです。
生成AIの自然言語処理(NLP)やディープラーニング(深層学習)の技術の発展により、人間の言葉や文脈をより深く理解できるようになりました。
近年、このAI技術は目覚ましい進化を遂げており、AIチャットを業務効率化に活用したり、気軽な雑談相手として会話を楽しんだりするユーザーが増えています。
では、実際にどのように活用されているのかを見ていきましょう。
AIチャットにできること・主な機能
AIチャットサイトにできること(主な機能)としては、以下が挙げられます。
- 質問応答
- 情報収集
- 相談や雑談
- 文章生成
- 画像生成
- 表の生成
- 文章の要約・校正・翻訳
- コーディング
- アイデア出しのサポート
AIチャットは、ユーザーが質問を入力することで、AIが蓄積したデータから最適な回答を導き出してくれます。
例えば「〇〇について詳しく知りたい」と質問をすれば、AIがインターネットや学習データから収集した情報をわかりやすくまとめてくれます。
URLを指定したり、長文を貼り付けたりして「要約してほしい」「中学生でもわかるように説明してほしい」などと依頼すれば、自らが検索するよりも手軽に情報収集が可能です。
同じように「〇〇で悩んでいる」「怒られて落ち込んでいる」「アイデアを出してほしい」などと入力すれば、AIが何かしらの反応をしてくれます。
近年では画像生成、表作成、コーディングにも対応するAIも増えてきており、業務フローの大枠をAIチャットに任せることも可能です。
【基本無料】AIチャットサイト・アプリおすすめ10選
それでは、AIチャットサイト・アプリのおすすめ10選を紹介します。
- ChatGPT
- Gemini
- Claude
- Copilot
- Perplexity AI
- Chatsonic
- SELF
- emol
- AIチャットくん
- 語り部チャット
どれも基本無料で利用できますので、仕事から暇つぶしなど、用途別で気軽に活用してみてください。
1.ChatGPT|AIチャットブームの先駆者
提供会社 |
OpenAI |
料金 |
・無料版:0円 ・Plus:20ドル/月 ・Pro:200ドル/月 |
主な機能 |
・文章生成 ・要約・翻訳・校正 ・コード生成 ・質問回答 ・音声会話 ・ウェブ検索 ・データ分析 ・グラフ作成 ・画像生成 |
公式サイト |
ChatGPT(チャットジーピーティー)は、AIチャットブームの火付け役となった対話型AIツールです。自然言語処理に優れ、ユーザーのあらゆる質問に対応できます。
また、開発元のOpenAIは日本法人を設立しており、日本語の翻訳・要約にも高精度で対応可能です。まるで人間とやりとりしているかのような会話を楽しめるでしょう。
利用者が多いことから情報漏えいのリスクに気を配る必要はありますが、日常から仕事まで幅広く活用できるAIチャットです。
2.Gemini|Googleが開発するAIチャットアプリ
提供会社 |
|
料金 |
無料 |
主な機能 |
・文章生成 ・要約・翻訳・校正 ・情報の検索 ・音声入力 ・画像生成 ・コード生成 ・Googleサービスとの連携 |
公式サイト |
Gemini(ジェミニ)は、Googleが開発した対話型AIツールです。
検索エンジンを開発するGoogleらしく、リサーチ能力に優れているのが特徴です。
質問に対してGoogle検索から情報を集めるため、最新情報へのアクセス、高度な推論を強みとしています。
また、Googleサービスと連携ができるのもポイントです。ドキュメントやスプレッドシートと連携すれば、スムーズに資料作成やデータ分析が可能になるでしょう。
3.Claude|高精度なテキスト生成に強み
提供会社 |
Anthropic |
料金 |
・無料 ・プロ:20ドル/月(年払い:18ドル/月) ・チーム:30ドル/月(年払い:25ドル/月) ・企業:要問い合わせ |
主な機能 |
・テキスト生成 ・高度な推論 ・静止画像の分析 ・コード生成 ・リアルタイム翻訳 |
公式サイト |
Claude(クロード)は、AI業界で急成長を遂げるAnthropic(アンソロピック)が開発したAIチャットツールです。
AIチャットツールといえば、OpenAIの「ChatGPT」が有名ですが、ClaudeはChatGPTを超える存在とも言われています。
その所以は「圧倒的な文章処理能力」にあります。
Claudeは、有料版のChatGPTよりも1.5倍以上のトークンを処理可能です。これにより、長文の要約や複数資料の分析精度が高くなっています。
また、ChatGPT同様に「自然な日本語テキスト生成」を得意としており、文章生成における業務効率化に役立つでしょう。
ただ、Claudeには、ChatGPTにある画像生成やインターネットアクセス機能が備わっていませんし、文章生成スタイルの好みも人によって異なります。
よって、まずは両方とも使ってみるのがおすすめです。
4.Copilot|Microsoftツールとの連携が可能
提供会社 |
Microsoft |
料金[a] |
・無料 ・Pro:3,200円/月 |
主な機能 |
・テキスト生成 ・画像生成 ・要約 ・情報検索 ・Microsoftサービス連携 |
公式サイト |
https://support.microsoft.com/ja-jp/copilot-microsoft365-chat |
Copilot(コパイロット)は、Microsoftが開発したAIチャットツールです。
Microsoftは、ChatGPTの開発元であるOpenAIと提携しており、Copilotには「GPT-4」や「DELL-3」といった高性能モデルが搭載されています。
ChatGPTとの主な違いは、Microsoftの各種サービスと連携しやすい点です。ExcelやWordを日常的に使用している場合は、Copilotのほうが効率よく活用できるでしょう。
5.Perplexity AI|出力結果の情報源が明記される
提供会社 |
Perplexity AI, Inc. |
料金[b] |
・スタンダード:無料 ・プロ:20ドル/月 |
主な機能 |
・インターネット検索 ・出典元の明記 ・検索範囲の絞り込み ・最新情報の取得 ・情報ソースの要約 |
公式サイト |
Perplexity AI(パープレキシティエーアイ)は、情報収集に特化したAIツールです。
AIとの会話を楽しむタイプではありませんが、質問に対してどのAIツールよりも信頼性の高い情報を提供してくれます。
具体的には「最新情報のリサーチ」「情報ソースの提示」が可能です。
Perplexity AIは、ユーザーの質問に対してWeb上から情報収集をします。学習データ期間に左右されないため、最新情報の検索に適しています。
また、生成AIには誤情報を出力するハルシネーションが課題とされてきました。これはWeb上の誤情報を判断できずに起こる現象です。
しかし、Perplexity AIは出力データの根拠となる情報源まで提示してくれます。よって、ファクトチェックの手間が省けるでしょう。
モバイルアプリも用意されているため、日常的な検索ツールとして便利に利用できます。
6.Chatsonic|これひとつで複数のAIチャットモデルにアクセス可能
提供会社 |
Writesonic |
料金 |
・無料 ・個人:20ドル/月(年払い:16ドル/月) ・標準:99ドル/月(年払い:79ドル/月) ・企業:要問い合わせ |
主な機能 |
・Web検索 ・コンテンツ生成 ・画像生成 ・複数のAIモデルにアクセス ・ファイル分析 ・マーケティングツールとの統合 |
公式サイト |
Chatsonic(チャットソニック)は、主要なAIモデルとマーケティングツールを統合できるAIチャットソリューションです。
ChatGPT・Gemini・ClaudeといったAIモデルを、Ahrefs・WordPress・Google Searchなどのマーケティングツールに接続できます。
また、ひとつのチャット画面から各種AIモデルに素早く切り替えが可能です。
複数のAIモデルをビジネスシーンで使用している場合は、Chatsonicを導入することで業務効率化が大幅に進むでしょう。
7.SELF|個性豊かなキャラクターが寄り添ってくれる
提供会社 |
SELF株式会社 |
料金 |
無料(アプリ内課金あり) |
主な機能 |
・AIとの会話 ・記事提案 ・天気情報の提供 ・イベント紹介 ・性格分析 ・ChatGPT連携 ・日記 ・記録 ・アラーム ・予定表示 |
公式サイト |
SELF(セルフ)は、個性豊かなAIロボとの会話を楽しめるアプリです。
日常会話を繰り返すことで、ロボットがユーザーの生活リズムや感情の変化を理解するようになります。
その日の気分や体調を予測した上で会話してくれるようになるため、生活サポートやメンタルケアに役立つでしょう。
AIロボットは7体存在し、キャラクターによって性格や話す内容が異なるのも面白いポイントです。周りに言えない相談事がある際には、AIロボに打ち明けるとスッキリするかもしれません。
8.emol|AIに愚痴をこぼしてメンタルセルフケアが可能
提供会社 |
emol株式会社 |
料金 |
無料(アプリ内課金あり) |
主な機能 |
・AIとの会話 ・感情記録 ・ライフログ ・メンタル分析 |
公式サイト |
emol(エモル)は、AIロボとの会話を通じて感情を整理できるツールです。
嬉しい、悲しい、イライラするなど9つの選択肢から今の感情を選び、AIロボと会話をすると感情を記録できます。
その記録を後から振り返ることで、「そのときなぜそう思ったのか?」を客観的に観測できる仕組みです。また、会話内容やスコアリングに基づいてアドバイスする機能もあります。
フリーテキストで自由に会話できるため、悩みを吐き出す場としても活用できるでしょう。
9.AIチャットくん|LINEの友だち追加で利用できる
提供会社 |
株式会社picon |
料金 |
・無料 ・月額:980円 ・年額:9,800円 |
主な機能 |
AIとのチャット |
公式サイト |
AIチャットくんは、LINEの友だち追加をするだけで使えるAIチャットツールです。
「対話型AIのChatGPT」や「検索型AIのPerplexity AI」などをLINEの画面上で気軽に使えます。つまり、文章生成や要約、アイデア出し、雑談などあらゆる用途で活用可能です。
ログインや会員登録といった作業も不要なため、これまで「AIチャットを使ってみたいけど難しそう」と抵抗があった方におすすめといえます。
10.語り部チャット|歴史上の偉人たちと会話を楽しめる
提供会社 |
– |
料金 |
無料(アプリ内課金あり) |
主な機能 |
・AIとの会話 ・偉人の追加 |
公式サイト |
語り部チャットは、歴史上の偉人たちと会話を楽しめるAIチャットツールです。
歴史上の登場人物と直接やりとりすることで、教科書を暗記するだけよりも、その人物や時代背景を覚えやすくなります。
例えば、織田信長や聖徳太子、レオナルド・ダ・ヴィンチなどと友だち感覚でチャットのやりとりができます。
また、思慮深かったり少し気難しかったり、偉人それぞれの人柄が反映されているため、どの偉人と話をしても飽きることがありません。
さらには、自分と2人の偉人の計3人でグループチャットを楽しむことも可能です。時代を超えた2人を対談させてみるのも面白いかもしれません。
受験生や歴史好きの方は、勉強や暇つぶしに活用してみてください。
AIチャットを有効活用する3つのコツ
AIチャットは、誰でも手軽に活用できます。
しかし、AIが持つポテンシャルを最大限に引き出すためには、ユーザー自身が少し工夫を加えなければなりません。
ここからは、AIチャットを有効活用する3つのコツを紹介します。
- 質問文は「一問一答」かつ「具体的に」入力する
- 回答に納得できない場合は、質問の仕方を変える
- 人間と同じように丁寧に褒めながら指示を与える
1.質問文は「一問一答」かつ「具体的に」入力する
まず、AIチャットに入力する質問は「一問一答」にしましょう。
同時に複数の質問をしてしまうと、AIが文脈を正しく理解できなかったり、回答結果が抽象的になってしまったりする場合があるからです。
これは人に質問をする場合と同じです。あれもこれも……とお願いされると、頼まれた本人は混乱してしまうでしょう。AIも情報量が多いと適切に処理できない可能性があります。
また、質問や指示は「具体的に」入力しましょう。
こちらも人間と同じです。曖昧な質問や指示では「何を求めているの?」と回答に迷いが生まれてしまいます。
例えば「面白い映画を教えてほしい」と尋ねられても、どんな映画を紹介すればよいか悩んでしまう方が多いでしょう。
そこで「面白いSF映画を教えてほしい」「2020年以降の作品で3つリストアップしてほしい」のように限定すれば、一気に答えやすくなるはずです。
このように、具体的な質問や指示を与えるほど、理想とする回答結果を得やすくなります。
2.回答に納得できない場合は、質問の仕方を変える
一問一答で詳細な質問文を入力しても、期待した回答を得られない場合があります。そんなときは、質問の仕方を変えてみると解消するかもしれません。
例えば、以下の通りです。
- 箇条書きで条件を指定する
- 質問の解像度を上げる
- 回答者のキャラクター付けをする
- 誰が読むのかを指定する
AIチャットは文脈の理解が向上しているものの、まだ発展途上の分野です。
箇条書きで条件を伝えることで、AIにとっても理解しやすい質問になるでしょう。逆に「箇条書きで教えてください」と質問するのも有効です。
また、質問の解像度を上げることも意識してみてください。
例えば「パソコンが故障した」と相談しても、WindowsとMacでは対応方法が異なる場合があります。よって「Windowsパソコンが故障した」のように質問の解像度を上げましょう。
回答者のキャラクター付けとは「あなたは優秀な営業マンです」「20歳の女性です」のような指示を与えることです。
AIにキャラクターを与えることで、その人物になりきった回答をしてくれます。中には、著名人の名前を入力して回答を楽しんでいる方も少なくありません。
回答結果のレベルを操作するには、誰が読むのかを指定するのがおすすめです。
例えば「小学生でもわかりやすいように」と指示をすれば、専門用語を噛み砕いて回答してくれます。「大事な取引先に送るメールを作成して」と伝えれば、丁寧な文体でメールを生成してくれるでしょう。
このように、AIチャットは質問の仕方で回答結果が大きく変わる場合もあります。さまざまな角度から質問を工夫してみましょう。
3.人間と同じように丁寧に褒めながら指示を与える
細かいテクニックではありますが、AIチャットも褒めることで回答の質が向上します。
実際に、ITmediaの担当者が「ChatGPTにさまざまな質問を投げかけて、どんな回答をするのか試してみた」という実験を公開しています。
この実験では、ChatGPTで「丁寧に褒めながら指示」と「乱雑な口調で指示」の両方を試しました。
その結果、丁寧に指示を出した際は、10個の案を出してくれたうえに、回答の意図まで説明してくれました。対して、乱雑な口調で指示を出した際は、1案だけだったようです。
さらに、「素晴らしいです!」と褒めながら「他にも挙げることは可能でしょうか?」と問いかけたところ、再度10案を出してくれました。一方で「1個だけ?」と雑に問いかけたところ、5案しか提出されなかったとのことです。
参考:「もしよろしければ……」VS「やれ」 ChatGPTは丁寧にほめたほうがパフォーマンスがいい? 対応を変えて接してみた|ITmedia
この記事では「AIチャットに感情があるという話ではない」「おそらく丁寧な文章は長く、雑な文章は口語的で短くなりやすいのではないか」と結論付けています。
とはいえ、丁寧に褒めたほうが良い結果につながったのは事実です。
したがって、AIチャットを使う際は、単なるロボットとしてではなく、人間と同じように「褒めて伸ばす」ことを大切にしましょう。
AIチャットを利用する際の注意点4つ
AIチャットは仕事やプライベートで便利に活用できますが、いくつかリスクが存在します。
利用する前に、以下の4つの注意点を把握しておきましょう。
- 誤情報を出力する場合がある
- 最新情報の出力には限界がある
- 既存の文章と酷似した生成結果になる場合がある
- 入力したテキスト文が漏えいするリスクがある
1.誤情報を出力する場合もある
AIチャットは、質問に対して最適な回答を導き出しますが、その内容には誤情報が含まれていることもあります。
これは「ハルシネーション(幻覚)」と呼ばれており、AIを利用する注意点として広く認識されています。
AIが誤情報を出力してしまうのは、Web上の誤った情報を学習している場合があるからです。
例えば、個人のブログやSNS投稿には、良くも悪くも主観的な意見が含まれています。
また、無料のネット記事では、誤字脱字や数値の入力ミスが見られることも少なくありません。
こうした誤った情報を学習した結果、架空の人物や存在しない統計データを生成してしまうのです。
実際、ある弁護士がChatGPTを用いて民事裁判の資料を作成したところ、虚偽の内容が多数含まれていました。このような事例は枚挙にいとまがありません。
参考:弁護士がChatGPTを使ったら「偽の判例」が裁判資料に|朝日新聞
AIチャットは、誤情報をもっともらしく回答することがあります。安易に信用せず、常に回答結果を疑う目を持ちましょう。
2.最新情報の出力には限界がある
AIチャットの回答が正確であっても、すでに古い情報になっている可能性があります。
一般的に、AIチャットは、数年前の学習データに基づいて回答を生成します。
例えば、2025年2月時点におけるChatGPTの学習データは、有料版のGPT-4oであっても「2023年10月まで」となっています(参考:OpenAI)
そのため、企業情報をAIにまとめてもらおうとしても、その企業が2023年11月以降に大きな変化を遂げていれば、AIの回答は参考にならない可能性があります。
したがって、AIチャットを利用して情報収集やコンテンツ生成をする際は、学習データがどこまでの期間に基づいているのかを確認するようにしましょう。
なお、最新情報を調べるなら「Gemini」や「Perplexity AI」を利用するのがおすすめです。インターネットのクロール機能が備わっているため、普段の検索行動と同じイメージで使用できます。
3.既存の文章と酷似した生成結果になる場合がある
AIチャットは文章生成に対応しており、キーワードや条件を指定するだけで手軽にブログ記事や資料を作成できます。
しかし、AIは既存コンテンツの情報をもとに文章を生成する仕組みです。つまり、類似コンテンツになりやすいという欠点があります。
類似コンテンツを生成するデメリットは、以下の通りです。
- 読者に飽きられているため離脱される可能性がある
- AIで生成したことがバレて評価を落としてしまう可能性がある
- 著作権を侵害してしまうと訴訟を起こされる可能性がある
今はインターネット上に無数のコンテンツが存在します。
ブログ記事を自動生成しても、他と似たような内容では「またこれか……」と訪問者はすぐに読むのをやめてしまうかもしれません。
また、AIは学習していない内容をコンテンツに反映できない仕様です。
つまり、独自の視点や経験を盛り込めないため「AIで適当に作成したのかも」と思われる可能性があります。
例えば、就活で提出するESやガクチカでは注意が必要です。
さらに、多くのAIツールは著作物も学習データとして扱います。よってコンテンツを商用利用すると、意図せず権利を侵害してしまうかもしれません。
実際、2023年12月に米国の大手紙ニューヨーク・タイムズが「ChatGPTに記事を無断使用された」として開発元のOpenAIを著作権侵害で訴えた事例があります。
参考:ChatGPTは「記事を無断利用、被害が数千億円」
ニューヨークタイムズが開発会社を提訴|東京新聞
この事例は開発元に対する訴訟ですが、場合によってはアプリやツールの使用者が訴えられる可能性もあります。倫理的な問題から企業や個人のイメージ悪化を招くことも考えられるでしょう。
このようにAIの使用には、類似コンテンツによるリスクが存在します。生成結果はそのまま使用せず、加筆・修正・確認を徹底しましょう。
4.入力したテキスト文が漏えいするリスクがある
AIチャットサイト・アプリでは、ユーザーが入力した質問や指示を学習データとして活用する場合があります。
そのため、個人情報や機密情報を入力してしまうと、第三者のチャットに回答結果が表示され、情報が漏れてしまうかもしれません。
実際、韓国のサムスンでChatGPTから機密情報が流出した事例があります。設備データベースのエラーを解消するため、社内機密のソースコードを入力したところ情報漏えいが確認されたとのことです。
参考:Samsung、ChatGPTの社内利用で3件の機密漏洩|PC
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ChatGPTには「入力データを学習させない設定」がありますが、不正利用を防ぐ目的から一定期間はチャット履歴が保存される仕組みです。
この保存期間にサイバー攻撃や不正アクセスが発生すると、情報が流出してしまう可能性があります。
したがって、AIチャットに質問や指示を与える際は「漏れて困る情報を入力しない」ことを徹底しましょう。
まとめ:AIチャットを利用して仕事や生活を豊かにしていこう
AI技術は日々進化しており、AIチャットも私たちの生活に浸透してきました。
仕事では文章コンテンツの生成やアイデア出しの壁打ち、プライベートでは悩み事の相談や暇つぶしの会話相手など、シーンを問わず幅広く使用されています。
情報漏えいや著作権侵害、ハルシーネーション(誤情報生成)のリスクに注意は必要ですが、正しい知識さえあれば、私たちの仕事や生活を豊かにしてくれる存在です。
まだAIに触れたことがない方は、ぜひこの機会に活用してみてください。