議事録作成に毎回1時間…その時間、AIが10分で終わらせます|AI活用30日間トライアルDay06

「会議は15分で終わったのに、議事録作成に30分以上かかっている自分が情けなくなった」
そんな経験はありませんか?
隣の席の同僚は、会議が終わると同時にチャットで議事録をサッと共有。
一方、自分は手書きメモを見返しながら、要点を探し、タスクを書き出す作業に追われていました。
しかもこの“議事録”という業務、地味に時間がかかるのに評価されにくい。
でも手を抜けば商談の質に影響し、抜け漏れは致命的になることも…。
この「地味に重要だけど非効率」な業務、実はAIの得意分野です。
本記事では、生成AIを活用して、議事録を効率的に「要約」し、次のアクションを明確に「タスク抽出」する方法を、実演形式でお届けします。
なぜ議事録作成はここまで”時間泥棒”なのか?
議事録作成は、一見シンプルな作業に見えます。しかし、実際には多くのビジネスパーソンが「思った以上に時間を奪われている」と感じている業務の一つです。
議事録が抱える”3つの非効率”
1. 要点を抽出するのに時間がかかる
会議の内容は冗長になりがちです。発言の順番は前後し、雑談や本題からそれる部分も多く、どこが重要なのかを見極めるだけでも神経を使います。
2. 成果として見えづらい
「議事録はちゃんと取って当たり前」という前提のもと、どれだけ丁寧にまとめても、評価や成果としては表れにくいものです。モチベーションが上がりにくい業務でもあります。
3. 属人化と手作業依存
多くの企業では、議事録作成が個人の記憶力・要約力に依存しています。その結果、内容の精度や粒度にばらつきが出やすく、再利用も難しい状況に。
「正確に、簡潔に、すばやく」――その全てを手作業で満たすのは至難の業です。このように、議事録は”情報整理力”と”処理スピード”の両方が問われる、実は非常に負荷の高い仕事なのです。
ですが、ここにこそAIを導入する意義があります。次の章では、AIを使ってこの負荷をどこまで減らせるのか、具体例とともに解説します。
AIならではの議事録改革~要約×タスク抽出の実例
議事録作成の面倒くささは、要点整理とタスクの抽出がセットで求められる点にあります。しかし、これらはまさにAIが最も得意とする分野です。
ここでは、実際に業務で使えるAI活用例を3つ紹介しながら、「議事録から何をどう自動化できるのか」を明らかにしていきます。
ChatGPTを使った議事録生成の流れ
ステップ①:会議音声を文字起こしする
会議の録音を文字に起こすには、AI文字起こしツール(例:Whisper、Nottaなど)を使用します。音声→テキストの変換は、ChatGPT単体ではできないため、前処理として必須です。
ステップ②:ChatGPTに「要約+タスク抽出」を依頼する
ChatGPTに以下のようなプロンプトを投げるだけで、要点だけをスッキリと整理した議事録を生成してくれます。
—
このテキストは会議の文字起こしです。
このテキスト内容を要約し、会議内で出た今後のアクション(ToDo)をリストアップしてください。
—
ステップ③:テンプレートと組み合わせて”社内用”の形に
以下のようなテンプレートを使えば、社内共有フォーマットにも即対応可能です。
—
【会議名】〇〇定例
【開催日】2025年5月1日
【参加者】〇〇、××、△△
【要約】
…
【アクション項目(タスク)】
– 〇〇が△△を担当する
– 次回までに□□を準備する
—
おすすめAIツール3選と特徴
① ChatGPT:汎用性&柔軟性が高い
文字起こし済みのテキストに対し、「要約」「要点抽出」「質問づくり」「提案」など柔軟なアウトプットが可能です。テンプレートの併用やGPTsのカスタマイズによって、繰り返し業務にも強くなります。
② Google AI Studio:音声ファイルに直接対応
GoogleのAI Studioを使えば、音声ファイルをアップロードするだけで、要約文+アクションリストを自動生成できます。議事録作成に特化しているわけではありませんが、音声ファイルを扱う点で便利です。
③ tl;dv:Zoom/Meet連携で自動議事録
「tl;dv(ティーエルディーブイ)」は、ZoomやGoogle Meetの録画と連動して、会議終了後に自動で要点要約します。精度も高く、インサイドセールスやCSチームでの導入例も多数です。
このように、ツールを組み合わせることで「会議後10分で議事録完了」も現実的な選択肢になります。
次の章では、ChatGPTを実際に使った議事録作成プロセスの全貌を”デモ風”に紹介します。
実際にやってみた~ChatGPTで議事録作成の一部始終
ここでは、ChatGPTを使って議事録を作成する一連の流れを、**「実際にやるとどうなるのか?」**という視点でご紹介します。
前提準備:会議の音声をテキスト化
今回は、Zoomで録音した会議音声(10分程度)をベースに、AI文字起こしツール(例:Whisper)を使ってテキストに変換しました。
ここでは仮に、以下のような議事録前提データがあるとします。
—
(抜粋)
田中:今回のキャンペーンLPは5月15日公開予定です。
佐藤:なるほど、それまでにABテストの素材を3つ用意しておきますね。
田中:ありがとう、リマインドをSlackに入れておきます。
—
ChatGPTに依頼:要約+タスク抽出プロンプト
上記の文字起こしテキストをChatGPTに以下のように入力します:
—
このテキストは会議の録音内容です。
要点を要約し、次にやるべきToDoを3点以内でリストアップしてください。
—
ChatGPTの出力例:
—
【要約】
5月15日に公開予定のキャンペーンLPについて確認。佐藤さんがABテスト素材を3つ準備し、田中さんがSlackでリマインドを行うことが決定された。
【アクション項目】
- 佐藤:ABテスト素材を3つ用意(〆切:5月14日)
- 田中:Slackでリマインド設定
- 全員:公開日5月15日に向けて進捗確認
—
出力形式のカスタマイズも可能
例えば、以下のように追加プロンプトを使えば…
—
この出力を社内の議事録フォーマットに整形してください。
フォーマット例:会議名/開催日/参加者/要約/タスク
—
すると、見栄えも整った状態でコピペ可能な議事録に変換されます。
ここまでやれば、会議後の10分で、「そのまま共有できる議事録」が完成します。
次の章では、こうしたプロセスを「再現可能な仕組み」にしていく方法をご紹介します。
明日から議事録作成が10分で終わる仕組みを作ろう
AIによる議事録作成を”単発の時短術”で終わらせてはもったいない。重要なのは、再現性のある仕組みとして社内で定着させることです。ここでは、明日から実践できる仕組み化のコツを紹介します。
ステップ1:人がやるべき部分 vs AIに任せる部分を切り分ける
まずは業務の流れを「人がやるべき部分」と「AIに委ねる部分」に分解してみましょう。
フェーズ |
誰がやるべき? |
ツール例 |
---|---|---|
会議の録音 |
人(自動録音設定) |
Zoom / Google Meet |
音声→文字起こし |
AI |
Whisper / Notta |
要約・タスク抽出 |
AI |
ChatGPT / Google AI Studio |
社内フォーマット整形 |
AI+人の最終チェック |
ChatGPT+テンプレ活用 |
ステップ2:社内テンプレートを用意する
ChatGPTの出力を「そのまま社内に使える形にする」ためには、あらかじめ社内共有の議事録テンプレートを用意しておくのが近道です。
—
【会議名】〇〇ミーティング
【日時】2025年5月◯日(火)14:00-15:00
【参加者】◯◯、××、△△
【要約】
…
【ToDo】
– ◯◯が××を担当(5/10まで)
– △△が資料送付を実施(5/12)
—
このテンプレをChatGPTに与えるだけで、誰でも”社内基準”の議事録が作れるようになります。
ステップ3:GPTsでさらに自動化する
ChatGPTの「GPTs(カスタムチャットボット)」機能を使えば、テンプレ・プロンプト・出力形式を事前設定した議事録専用GPTを作ることも可能です。
使い方は簡単で、会議後に文字起こしデータを貼り付けるだけ。プロンプト不要、誰でも5分以内で議事録が出力できる状態にできます。
議事録作成は、もう”気合”や”根性”に頼る時代ではありません。 仕組みさえ作っておけば、チーム全体の時間と費を同時に底上げできます。
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議事録が10分で終わったときの、あの開放感。「もっと早くAIを使っていれば…」と思わずにはいられなかった方も多いはずです。
でも、ここで終わりではありません。AI活用の一歩を踏み出した今こそ、次は”型”を使って再現性ある効率化へと進むチャンスです。
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議事録が10分で終わったときの、あの開放感。
「AIって本当に業務で使えるんだ」と思えた瞬間、あなたはすでに一歩先に進んでいます。
でも、これはほんの入口にすぎません。
AIは議事録だけでなく、商談準備・資料作成・タスク管理など、あらゆる仕事に応用できる時代に入っています。今なら営業に使えるAIマニュアルを無料配布中していますので、以下から是非受け取ってくださいね。
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この記事の監修
黒山結音 - Sooon株式会社COO。「AI×営業」などの最先端ノウハウを発信。ChatGPT、Gemini、FeloなどのAIツールを活用した営業効率化手法を開発し、非エンジニアでも実装可能なメソッドを指導。「GMOコラボ 生成AI大感謝祭」に登壇者として、「AIグランプリ2025 春」に審査員として参加。生成AIパスポート保持 / Feloアンバサダー / tl;dvパートナー