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【AI活用30日間トライアル開始!】“AIって結局なに?”から始める仕事術|Day1

【連載開始!】“AIって結局なに?”から始める仕事術|Day1 サムネイル

「ChatGPT?なんかすごいらしいけど、正直よく分からない…」
最近、職場やSNSでそんな言葉を耳にすることが増えました。
でも、「今さらこんなこと聞けない」と思っていませんか?

生成AIや機械学習、API、プロンプト…
なんとなく聞いたことはあるけれど、その違いや仕組みまでは曖昧なまま。
そうして手を出せないまま、気づけば「周りが先に進んでいる」感覚に。

この連載では、そんな“AI迷子”だったあなたのために、
「AIとは何か?」「なぜ今、生成AIなのか?」をゼロから丁寧に解説していきます。
1話目の今回は、AIの歴史・構造・用語・リスク・費用まで、
“文系でも読める言葉”でまるっとお届けします。

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AIの基本構造と進化の歴史

 

ルールベース→機械学習→深層学習の流れ

AI技術は、大きく3つの進化のフェーズを経てきました。

1つ目は「ルールベースAI」。これは決められたルールや条件分岐に従って処理を行う方式で、早期のチャットボットや簡易的な業務自動化ツールが該当します。人間がすべてのルールをあらかじめ設計し、それに沿ってAIが処理するため、柔軟性には欠ける一方で、処理内容は予測しやすいという特徴がありました。

2つ目は「機械学習(ML:Machine Learning)型AI」。ここでは、大量のデータを元にAIがパターンを学習し、ルールを自動的に構築する手法が主流になります。代表例としては、画像認識やスパムフィルターなどがあります。ただしこの時点でも、AIのアウトプットは基本的に「分類・判定・予測」にとどまり、創造的な出力には至りませんでした。

3つ目が「深層学習(ディープラーニング)」の登場です。これによりAIは、より複雑な特徴を自動で学び取れるようになり、音声認識・翻訳・画像生成などの分野でも精度が飛躍的に向上します。この土台の上に構築されたのが、ChatGPTなどに代表される「生成AI」です。

 

生成AIの登場とブレイクスルー

生成AI(Generative AI)は、深層学習の進化によって実現された次世代型のAIです。特徴は、「分類・予測」ではなく、「新たな情報の創出」ができること。たとえば、質問に答える、物語をつくる、画像を描く、コードを書くといった、人間が行ってきた”創造的作業”の一部を担えるようになりました。

その背景には、「大規模言語モデル(LLM:Large Language Model)」というアーキテクチャの進化があります。OpenAIのGPT、GoogleのGemini、AnthropicのClaudeなどが代表格であり、いずれも大量のテキストデータを学習し、人間の言語パターンを予測して出力する能力を持ちます。

2022年末にChatGPTが登場して以降、生成AIは一気に社会実装が進み、ビジネス・教育・クリエイティブ領域で革命的な変化をもたらし始めています。

 

目的・出力形式・使い方の違い

生成AIと従来AIの違いを理解するためには、「目的」「出力」「使い方」の3つの視点で比較するのが効果的です。

 

※ 表は横にスクロールできます →
視点 従来AI 生成AI
目的 分類・予測・自動処理 コンテンツの生成・対話
出力形式 数値・ラベル・YES/NO 文章・画像・音声・コードなど
使い方 データを入力し、結果を取得 指示文(プロンプト)を入力し、創造的出力を得る

 

たとえば、従来型のAIは「この画像に写っているのは犬か猫か?」を判別するのが得意です。一方で、生成AIは「この画像に合うストーリーを作ってください」といった、より柔軟でクリエイティブなタスクに対応できます。

また従来AIは、比較的システム開発者や研究者向けのツールでしたが、生成AIは「誰でも自然言語で使える」点が普及の鍵となっています。

 

ChatGPTの裏側:プロンプトと出力生成の流れ

ChatGPTのような生成AIは、単に学習済みのモデルが知識を返すわけではありません。ユーザーが入力する「プロンプト(指示文)」をもとに、その意図を読み取り、次に来る単語や構文を確率的に予測しながら生成を行います。

このプロセスは「予測」であり、「意味理解」や「思考」とは異なります。それでも、学習データのスケールとモデルの精度の高さにより、まるで人間と会話しているかのような滑らかな出力が可能になっているのです。

実際の流れは以下の通りです:

  1. ユーザーがプロンプトを入力
  2. モデルが文脈を理解し、出力候補を予測
  3. 出力がトークン単位(単語の断片)で生成される
  4. 人間に自然な形式で文章が完成する

このように、生成AIは「指示に従いながら、新しいものを創造する」というアプローチで従来のAIとは一線を画しています。

 

AI関連の基本用語を理解する

 

「モデル」とは何か?(GPTのようなLLM)

AIにおける「モデル」とは、データを学習したうえで処理や出力を行うためのアルゴリズムの集合体を指します。たとえば、GPT-4などの「大規模言語モデル(LLM)」は、大量の文章をもとに言語のパターンや文脈を学習し、新しいテキストを生成する能力を持っています。

モデルは「学習フェーズ」と「利用フェーズ」に分かれます。前者では膨大なテキストを読み込み、言語パターンを学びます。後者では、学習した知識をもとに実際の出力を行います。ユーザーがやるのは後者の「利用」のみで、学習の中身は基本的にブラックボックスとなっています。

 

「API」とは?ツールとの連携を可能にするもの

API(Application Programming Interface)は、AIの機能を他のツールやシステムから呼び出せる”窓口”のような存在です。

たとえば、ChatGPTを社内のSlackと連携させたり、営業リスト作成ツールに文章要約AIを組み込んだりする場合、このAPIが使われます。開発者はAPI経由でAIにプロンプトを送信し、出力結果を受け取ることができます。

ノーコードツール(Zapier、Makeなど)との組み合わせによって、非エンジニアでもAPIの力を活用できる時代になってきました。

 

「プロンプト」とは?AIへの指示の与え方

プロンプトとは、「AIへの指示文」です。生成AIを効果的に活用するには、プロンプト設計の腕が鍵を握ります。

単なる質問だけでなく、以下のような要素を組み込むと効果が高まります:

  • 目的の明示:「~のための提案をください」
  • 条件の設定:「30代女性をターゲットとした内容にしてください」
  • 出力形式の指定:「箇条書きで3つ」
  • ロールの指定:「あなたはマーケターとして回答してください」

プロンプト次第で出力の精度も変わるため、生成AI時代において「プロンプトリテラシー」は極めて重要なスキルとなっています。

 

ツール準備のファーストステップ

 

ChatGPT・Claudeなどのアカウント作成

生成AIを使い始めるには、まずアカウントを作成することから始まります。以下は代表的なサービスです:

いずれも基本はメールアドレスとパスワードの登録のみで利用可能。ChatGPTの有料版(Plus)はGPT-4を利用できる一方、Claudeは無料でも高精度な応答が得られるなど、ツールごとに特色があります。

最初は無料プランで使い勝手を試し、自分の業務スタイルに合うものを選ぶとよいでしょう。

 

APIキーの取得と管理方法(OpenAIなど)

業務システムやノーコードツール(たとえばZapier、Notion、Airtableなど)とChatGPTや画像生成AIを連携させる場合、「API」という技術を使ってやり取りします。その際に必要なのが「APIキー」です。

これは簡単に言えば「あなた専用の鍵」のようなもので、「誰がいつ、どんなAIにアクセスしているか」を管理するために使われます。

たとえばOpenAIのAPIを使う場合、以下の手順で進めます:

  1. OpenAI公式サイト にアクセスしログイン
  2. ユーザーメニューから「API Keys」を選択
  3. 「Create new secret key」でAPIキーを発行
  4. 発行されたキーを安全に保存(再表示不可)

APIキーは「パスワードのようなもの」であり、外部に漏れると悪用されるリスクもあるため、管理には注意が必要です。環境変数やシークレットマネージャーでの保管が推奨されます。

 

はじめてのAI操作:公式チュートリアルを活用しよう

生成AIツールは、公式のチュートリアルやFAQが非常に充実しています。たとえば、ChatGPTの場合は以下のようなステップで基本操作を学べます:

  • 「新しいチャットを開始」ボタンを押す
  • シンプルな質問をしてみる(例:「明日の東京の天気は?」)
  • トーンや形式を変えて再入力してみる(プロンプトの工夫)

また、OpenAIの公式ヘルプセンター(https://help.openai.com/)には、トラブル対応や高度な使い方の情報も網羅されているため、ぜひブックマークしておきましょう。

 

AI活用におけるリスクと向き合う

 

プライバシーとセキュリティの観点

生成AIをビジネスで使う際に最も注意すべき点の一つが「情報漏洩リスク」です。AIに入力した情報(プロンプトやファイルなど)は、ツールによっては学習やログとして保存されることがあります。

たとえばOpenAIは、企業向けプランでない限り、一部のやりとりをモデル改善のために活用する可能性があると明記しています。機密情報や個人情報を不用意に入力すると、意図しない形で外部に出てしまうリスクがあるのです。

対応策としては以下が有力です:

  • 企業アカウントの利用:ChatGPT TeamやEnterpriseなどのプライバシー保証付きプラン
  • データマスキング:氏名・住所などを仮せた形で入力する
  • 入力制限のルール化:社内ガイドラインで禁止事項を明文化

 

利用規約・社内ガバナンスのチェックポイント

生成AIの活用は便利な一方、著作権や倫理の問題とも密接に関係しています。たとえば、AIが生成した文章や画像に対する著作権の所在や責任、AIが学習したデータの出所などが問われる場面も出てきています。

企業としては、以下のような視点での整備が求められます:

  • 利用規約の確認:各ツールの「Terms of Use」「Privacy Policy」を把握
  • 社内ポリシーの整備:AIの利用範囲・禁止事項・承認フローの策定
  • 教育・啓発:生成AIのリテラシー研修をチーム単位で実施

特に重要なのは、「利便性」と「リスク対策」のバランスを取りながら、実用的なガイドラインを構築することです。

 

気になるコストの仕組みと考え方

 

月額課金と無料プランの違い(ChatGPT Plusなど)

生成AIツールは多くの場合、無料でも一定の機能が使える一方で、有料プランにすることでより高性能なモデルや追加機能にアクセスできます。

たとえば、ChatGPTでは以下のようなプラン構成があります(2025年4月時点の情報):

  • 無料プラン:GPT-4o miniを利用可能(応答速度や品質は限定的)
  • ChatGPT Plus(月額20ドル):GPT-4oを使用可能で、高速な応答や優先アクセスが提供されます

また、ClaudeやGeminiも段階的に有料プランを用意しており、企業向けにはチーム管理やデータ保護機能などが追加されるケースもあります。

コスト対効果の観点からは、業務活用を本格化させる前に無料で試し、「これは手放せない」と感じたタイミングで有料プランに移行するのが理想的です。

 

API課金モデルの基本構造と注意点

業務で自動化や外部連携を行う場合に利用されるのがAPI課金モデルです。これは「使った分だけ支払う従量課金制」が基本です。

たとえばOpenAIのAPIの場合、以下のような料金体系が設定されています:

  • GPT-4-turbo:1Kトークンあたり$0.01~$0.03程度(入力・出力で単価が異なる)
  • GPT-4o mini:より低価格(入力1Kトークン$0.0015、出力$0.006)

※1Kトークン=英単語換算で約750語、日本語では400~500文字前後

API課金の注意点としては、「トークン数=使用量」であるため、長いプロンプトや大量出力を行うとすぐにコストが積み上がることです。無駄な出力を減らす設計や、使用上限を設定できる仕組み(レートリミット)を活用するのが望ましいです。

 

AIを学ばない選択肢は、もはや”ない”

これからの時代、AIの進化は止まりません。むしろ、毎月のように新しい技術が登場し、ビジネスの現場も急速に変化しています。

「知らない」「使えない」だけで、仕事のスピードも成果も大きく差がつく時代。
AIを学ぶことは、もはや選択肢ではなく「最低限のビジネススキル」と言っても過言ではありません。

生成AIを武器に、あなた自身の働き方を進化させていきたいなら、まずは正しく学ぶことが第一歩です。

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黒山結音

この記事の監修
黒山結音 - Sooon株式会社COO。「AI×営業」などの最先端ノウハウを発信。ChatGPT、Gemini、FeloなどのAIツールを活用した営業効率化手法を開発し、非エンジニアでも実装可能なメソッドを指導。「GMOコラボ 生成AI大感謝祭」に登壇者として、「AIグランプリ2025 春」に審査員として参加。生成AIパスポート保持 / Feloアンバサダー / tl;dvパートナー

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