営業で自己肯定感を高く保つ4つの秘訣を紹介!
営業職でうまくいかない時期には自己肯定感が下がりやすく、「自分はダメな人間だ」と感じてしまうことも少なくありません。
しかし、自信がないまま営業活動を続けても、良い結果は生まれません。
表情は曇り、声のトーンは弱まり、お客様にもその不安が伝わってしまいます。
本記事では、営業職が自己肯定感を高く保ち、自信を持って仕事に取り組むための4つの具体的な方法をご紹介。
この方法を実践すれば、あなたの表情は明るくなり、営業成績も向上していくはずです。
多くの人が誤解している営業職の自信のつけ方

「継続すれば自信がつく」という思い込み
自信をつけるために、多くの人が以下のような順序で考えています。
- まず行動する
- その行動を継続する
- 継続すれば、いつか成果が出る
- 成果が出れば、自信がつく
この考え方は、一見正しいように思えます。
確かに、継続は重要です。しかし、この順序には大きな問題があります。
それは、「いつ成果が出るのかわからない」ということです。
ゴールの見えないマラソンを走り続ける苦しさ
ゴールがどこにあるのかわからないマラソンを想像してみてください。
「あと何キロ走ればいいのか」 「このペースで正しいのか」 「そもそも正しい方向に走っているのか」
何もわからないまま走り続けるのは、非常に辛いことです。途中で心が折れてしまうのも無理はありません。
営業でも同じです。
「とにかく電話をかけ続けろ」「飛び込み営業を続けろ」と言われても、いつ成果が出るのかわからなければ、モチベーションを維持することは困難でしょう。
本当に必要なのは「早く成果を出すこと」
自信をつけるために最も重要なのは、実は「継続」ではなく「成果」です。
「私、できた!」 「俺、やれた!」
この成功体験こそが、自信を生み出します。
成果が出れば、表情が明るくなり、声に力が宿り、行動が積極的に。
そして、その変化がさらなる成果を呼び、好循環が始まるのです。
だからこそ、最優先すべきは「いかに早く成果を出すか」なのです。
営業の自己肯定感アップ法①成果の基準を自分で設定する

なぜ基準設定が重要なのか
営業で自信を失う最大の原因は、「成果の基準が曖昧」であることです。
多くの営業職は、会社から設定された目標(月間売上500万円、契約10件など)だけを成果の基準としています。
しかし、この基準は高すぎることが多く、達成できなかった場合に「自分はダメだ」と感じやすいです。
自分自身で成果の基準を細かく設定してみましょう。
成果の基準を言語化する
成果の基準を設定する際は、以下の2つを明確にしましょう
1.どのような行動をするか
具体的な行動を定義します。
- 新規テレアポを1日20件行う
- 既存顧客に週1回フォロー連絡を入れる
- 商談前に15分間のロープレを行う
- 競合商品の情報を週に1つ調べる
2.何をもって成果とするか
その行動によって得られる成果を定義します。ここで重要なのは、最終的な契約だけを成果としないことです。
- テレアポで担当者につながった(アポイント獲得前でもOK)
- 商談でお客様から笑顔が見られた
- 提案書を予定通りの期限内に完成させた
- 新しい営業トークを1つ実践できた
スキルアップのための投資も成果とする
成果は、お客様との関係だけに限りません。
自分のスキルアップのために行動したことも、立派な成果です。
- 営業本を1冊読み終えた
- オンライン講座を受講した
- 仕事用の新しいノートパソコンを購入した
- 名刺デザインを新しくした
- CRMツールの使い方を習得した
「パソコンを買っただけで成果?」と思うかもしれません。
しかし、そのパソコンで提案書の作成効率が上がり、お客様への対応スピードが向上するのであれば、それは確実に成果への第一歩です。
大きな目標を細分化する
会社から「月間契約10件」という目標を与えられたとします。この目標をそのまま受け止めると、プレッシャーで押しつぶされそうになります。
そこで、この目標を細分化しましょう。
【月間契約10件の細分化例】
- 週あたり2.5件(月に4週あるとして)
- 週に2.5件契約するには、週に10件の商談が必要(成約率25%の場合)
- 週に10件の商談を設定するには、週に50件のアポイント電話が必要(アポ率20%の場合)
- 1日あたり10件の電話をかければ達成できる
このように細分化すると、「1日10件の電話をかける」という、具体的で達成可能な行動目標が見えてきます。
そして、この10件をクリアするたびに、「今日もやり切った!」という小さな成功体験を積み重ねることができるのです。
営業の自己肯定感アップ法②成果のポイントを細かく設定する

他者との比較が自信を奪う
SNSやビジネス書を見ると、華々しい成功事例ばかりが目に入ります。
- 「入社3ヶ月でトップセールスマンに」
- 「年収1億円を達成した営業マンの秘訣」
- 「1日で100件のアポイントを取る方法」
こうした情報に触れると、つい自分と比較してしまいます。
そして、「自分はまだそこまで到達していない」と落ち込んでしまうのです。
しかし、ここには大きな落とし穴があります。
それは、他者の結果だけを見て、そこに至るまでの過程を見ていないということです。
過程を無視した比較は意味がない
トップセールスマンも、最初から優秀だったわけではありません。
- 何百回も断られた経験
- 深夜まで続けた商品勉強
- 先輩に何度も叱られながら改善した提案書
- お客様からのクレーム対応で学んだコミュニケーション術
こうした見えない努力と失敗の積み重ねがあって、今の成功があるのです。
結果だけを見て比較することは、小学生と大学生が同じ数学の問題を解いて比較するようなものです。そこに意味はありません。
自分だけのポイント制度を作る
自信を育てるために、自分だけの成果ポイント制度を作りましょう。
ポイント設定の例
- 新規テレアポ10件完了:1pt
- アポイント1件獲得:3pt
- 商談実施(契約に至らなくても):5pt
- 契約1件獲得:20pt
- お客様からお礼のメールをもらう:3pt
- 上司から褒められる:2pt
- 早朝7時に出社する:1pt
- 営業本を1冊読み終える:5pt
このポイントを毎日記録していくことで、たとえ契約が取れない日でも、「今日は8ポイント獲得できた!」という達成感を得られます。
ゲーム感覚で楽しむ
ポイント制度は、営業活動をゲーム化する効果もあります。
「今週は50ポイント達成を目指そう」 「先月は120ポイントだったから、今月は150ポイントを目指す」
こうした明確な数値目標があることで、モチベーションを維持しやすくなります。
さらに、一定のポイントが貯まったら、自分へのご褒美を設定するのも効果的です。
- 50ポイント達成: 好きなレストランで食事
- 100ポイント達成: 欲しかったビジネスバッグを購入
- 200ポイント達成: 週末に小旅行
自分で自分を褒め、報酬を与えることも、自己肯定感を高める重要な要素です。
営業の自己肯定感アップ法③他者から褒められるポイントを増やす

外見の変化は最もわかりやすい成果
仕事の成果は、すぐには目に見えません。
契約が取れるまでには時間がかかりますし、自分の営業スキルが向上しているかどうかも、自己判断では難しいものです。
しかし、外見の変化は、すぐに他者から指摘されます。
- 「髪型変えた? 似合ってるね」
- 「最近、雰囲気が明るくなったね」
- 「そのスーツ、すごくかっこいい」
- 「痩せた? いい感じだね」
こうした褒め言葉は、即座に自信につながります。
なぜなら、他者からの評価は、自己評価よりも信頼性が高く、実感しやすいからです。
外見を整えることの営業的メリット
外見に意識を向けることは、単なる見た目の問題ではありません。
営業職にとって、以下のような実質的なメリットがあります。
第一印象が劇的に向上する
人は出会って数秒で相手の印象を決めると言われています。
清潔感のある身だしなみ、整った髪型、適切なサイズのスーツ。
これらは、お客様に「この人は信頼できそうだ」という印象を与えます。
自分の気持ちが前向きになる
朝、鏡を見て「今日の自分、いい感じ」と思えると、その日一日のパフォーマンスが変わります。自信を持った表情と姿勢は、お客様にも必ず伝わります。
周囲からの評価が変わる
「最近、〇〇さん、雰囲気変わったね」と言われることが増えると、社内での自分の立ち位置も変わってきます。
上司や同僚からの見る目が変わり、重要な案件を任されるチャンスも増えるかもしれません。
今日から始められる外見改善のステップ
外見を整えるといっても、大金をかける必要はありません。以下のような小さな変化から始めましょう。
【身だしなみチェックリスト】
- 髪を整える(美容院に行く、髪型を変える)
- スーツやシャツをクリーニングに出す
- 靴を磨く、または新調する
- 爪を短く切り揃える
- 眉毛を整える
- 姿勢を正す(鏡の前で確認)
- 表情筋を鍛える(笑顔の練習)
- 体型に合ったオーダースーツを作る
- 肌のケアを始める(スキンケア用品)
- 歯のホワイトニング
- ジムに通い始める
- パーソナルスタイリストに相談
外見の変化が内面の変化を生む
興味深いことに、外見を整えると、内面も変化していきます。
これは「認知的不協和理論」として心理学でも証明されています。
人は、自分の外見と内面を一致させようとする傾向があるのです。
きちんとした服装をすると、行動もきちんとしようとする。
清潔感のある外見にすると、言葉遣いも丁寧になる。このように、外見の変化が人格の変化につながるのです。
営業職として、お客様に信頼される人物になるために、まずは外見から変えてみることをお勧めします。
営業の自己肯定感アップ法④成功している人の基準を参考にする

自己流には限界がある
ここまで、自分で成果の基準を設定することの重要性をお伝えしてきました。
しかし、完全に自己流で基準を作ると、その基準が適切かどうかわからないという問題があります。
基準が低すぎれば、成長が止まってしまいます。
逆に高すぎれば、達成できずに自信を失ってしまうかもしれません
そこで有効なのが、すでに成果を出している人の基準を参考にすることです。
トップセールスマンの行動基準を学ぶ
あなたの会社や業界で成果を出している人は、どのような行動基準を持っているでしょうか。
直接話を聞けるのであれば、以下のような質問をしてみましょう。
- 1日にどれくらいの時間を営業活動に使っていますか?
- テレアポは1日何件を目標にしていますか?
- 商談前の準備にどれくらい時間をかけますか?
- 商談後のフォローアップはどのように行っていますか?
- 断られた時、どのように気持ちを切り替えていますか?
- スキルアップのために、どんな勉強をしていますか?
直接聞けない場合は、書籍やYouTube、ビジネスSNSなどで情報を集めることもできます。
具体的な数字を真似る
成功者の基準で特に参考になるのは、具体的な数字です。
例えば、トップセールスマンが以下のような基準で動いているとします。
- 新規テレアポ: 1日50件
- 商談設定: 週10件
- 提案書作成: 1件あたり3時間
- 既存顧客フォロー: 月に1回は必ず連絡
- 業界ニュースチェック: 毎朝30分
これをそのまま真似するのは難しいかもしれません。
しかし、この70%を目標にするなど、自分に合った形にアレンジすることは可能です。
メンター(模倣する人)を見つける
自己肯定感を高めるために、具体的なメンター(お手本とする人)を見つけることも効果的です。
メンターは、必ずしも社内のトップセールスである必要はありません。
- 商談の進め方が上手な先輩
- お客様とのコミュニケーションが自然な同僚
- 時間管理が徹底している上司
- プレゼン資料の作り方が素晴らしい他部署の人
複数の人から、それぞれの得意分野を学ぶという方法もあります。
成功者の思考パターンを学ぶ
行動基準だけでなく、思考パターンも参考になります。
成功している営業職は、失敗に対してどのように考えているでしょうか。
- 断られることを「情報収集の機会」と捉える
- 「今回はタイミングが合わなかっただけ」と前向きに解釈する
- 「この失敗から何を学べるか」を常に考える
- 「次はこうしてみよう」と改善策をすぐに考える
こうした思考パターンを学び、自分の中に取り入れることで、メンタル面でも成長できます。
営業で自己肯定感を高めたら継続の真意を考えよう

「継続すればなんとかなる」は危険な考え方
冒頭で、「継続すれば自信がつく」という考え方の問題点を指摘しました。ここで改めて、継続の本当の意味を考えてみましょう。
「継続すればなんとかなる」という考え方は、ゴールのない道を走り続けるようなものです。
どこに向かっているのかわからない。正しい方向に進んでいるのかもわからない。これでは、いくら頑張っても報われない可能性があります。
大学受験に学ぶ「継続」の本質
大学受験を例に考えてみましょう。
受験生は、「〇〇大学合格」という明確なゴールに向かって勉強します。しかし、合格発表まで何の手応えもなければ、モチベーションを維持できません。
だからこそ、以下のような中間目標(小さな成功体験)が重要なのです。
- 模擬試験で数学の点数が20点上がった
- 英単語を1000個覚えられた
- 過去問で合格ラインを超えた
- 苦手だった古文が読めるようになった
これらの小さな成功体験があるからこそ、「自分は成長している」「このまま頑張れば合格できる」という自信が生まれ、勉強を継続できるのです。
営業における中間目標の設定
営業でも同じです。最終的な目標は「契約獲得」や「売上達成」かもしれませんが、そこに至るまでの中間目標を細かく設定しましょう。
小さなステップを設定し、一つずつクリアしていくことで、「自分は確実に前進している」という実感を持てます。
正しい方向への継続が成果を生む
継続は重要ですが、正しい方向への継続でなければ意味がありません。
間違った方法をいくら継続しても、成果は出ません。だからこそ、定期的に以下のチェックが必要です。
- 今の方法で小さな成果は出ているか?
- 成功者と比べて、何が違うか?
- 改善すべきポイントはどこか?
- フィードバックを受け入れているか?
方向性を修正しながら継続することが、真の意味での「継続力」といえるでしょう。
営業で自己肯定感を高める!小さな成功体験を増やすには?

日常生活の小さなルールから始める
営業の成果を出す前に、まずは日常生活での小さな成功体験を積み重ねることが効果的です。
なぜなら、自己肯定感は、仕事だけで形成されるものではないからです。
私生活での「決めたことをやり遂げる」経験が、仕事での自信にもつながります。
今日から始められる小さなルール
- 毎朝6時に起きる
- 起きたらすぐにベッドを整える
- 朝シャワーを浴びる
- 朝食を必ず食べる
- 通勤電車で読書を10分する
- 帰宅後、すぐにスーツをハンガーにかける
- 夜23時までに就寝する
これらは、一つひとつは些細なことです。
しかし、自分で決めたルールを守るという行為そのものが、自己肯定感を高めます。
「約束を守る自分」という自己イメージ
小さなルールを守り続けることで、「私は自分との約束を守れる人間だ」という自己イメージが形成されます。
この自己イメージは、営業の場面でも活きてきます。
- お客様との約束を必ず守る
- 期限を守って提案書を提出する
- フォローアップの連絡を忘れない
「約束を守る」という行動が自然にできるようになり、お客様からの信頼も得やすくなるのです。
習慣化のコツ
小さなルールを習慣化するためのコツをいくつかご紹介します。
最初は1〜2個のルールから始めましょう。いきなり10個のルールを設定しても、続きません。
if-thenルールを使うのも効果的です。
「もし〇〇したら、△△する」という形でルールを設定すると、実行しやすくなります。
- もし朝起きたら、すぐに水を一杯飲む
- もし会社に着いたら、まず今日のタスクリストを作る
- もし商談が終わったら、すぐに議事録を書く
さらに、カレンダーやアプリで、ルールを守れた日にチェックマークをつけましょう。
連続記録が増えていくことが、モチベーションになります。
なお、1日できなかったからといって、「もうダメだ」と諦める必要はありません。
翌日からまた始めればいいのです。
成功体験の記録を残す
営業での成功体験も、しっかり記録に残しましょう。
【成功体験ノートに書くこと】
- 日付を記入
- 何があったか(出来事)
- どう感じたか(感情)
- 何を学んだか(学び)
作成例は、以下の通りです。
【2025年12月18日】
出来事: 初めての飛び込み営業で話を聞いてもらえた
感情: 緊張したけど、話を聞いてもらえて嬉しかった
学び: 笑顔で挨拶することの大切さを実感した
このノートを定期的に読み返すことで、「自分は確実に成長している」ことを実感できます。
特に落ち込んだ時に読み返すと、「あの時も乗り越えられた。今回も大丈夫」と前向きになれるかもしれません。
まとめ

「自信を持て」「自信を持って営業しろ」とよく言われますが、自信は勝手に湧いてくるものではありません。
営業で自己肯定感を高める方法は、以下の4つです。
- 成果の基準を自分で設定する: 大きな目標を細かく分解し、達成可能な基準を作る
- 成果のポイントを細かく設定する: 小さな行動にもポイントを与え、ゲーム感覚で楽しむ
- 他者から褒められるポイントを増やす: 外見を整え、即座にフィードバックを得る
- 成功している人の基準を参考にする: 自己流に限界を感じたら、成功者を真似る
営業は、自信を持って取り組めば、必ず成果が出る仕事。
自己肯定感を高く保ち、あなたらしい営業スタイルを確立してください。
【参考動画:自信がない人の心理「自己肯定感の上げ方」を4つ解説します。】
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